市場取引の仕組み

わたしたちが資産の運用などで用いる投資取引では、文字通り資産の取引を行なっていくものになり、こうした資産取引には大きく二つの種類の方法があります。

一つは、土地や保険などの投資に利用される相対取引になり、もう一つは株式取引になどに用いられる市場取引になります。

取引とは、ものを売る側と買う側とが、お互いに条件を出し合い、その条件が折り合った場合に成立してその交換が行われることになりますが、相対取引は売り手と買い手の一対一の取引になるために、そうした相互の条件に対してのすり合わせが行われ、取引が成立していきます。

これに対して市場取引では、不特定多数の売り手と買い手とが、取引の行われる市場においてそれぞれに条件を出し合い、その条件が見合ったもの同士の売買取引が成立するようになっています。

このような取引方法がとられる市場取引では、市場の売買を円滑に行うために取引ルールを定め、取引所をその場所と定めています。

株式取引の場合には、証券取引所がこの役割を担っており、わたしたちのような投資家や、企業投資家や証券会社などによって行われる売買注文を、一点に集中させることによって、多くの買い手と売り手の条件を株式市場に集中させて統合させているのです。
このことによって証券取引所は、株式取引を円滑に行いその流通性が高められるとともに、需要と供給のバランスによって株式の価格を公正に保つという効果を生み出しています。

株式市場では、取引の際に取引の行える時間や売買による決済の方法、値段などの条件の付け方や取引の数単位などをルール決めすることにより、大量の売買注文をスムーズに行い、またその取引に不平等が生まれないよう、基本的に競り合うように競争売買という方法がとられています。

また、株式市場にて取引の対象になる株式についても基準を定めており、証券取引所は一定の株式発行数、株主数などについて様々な基準を満たさなくては、この市場で売買取引を行えない仕組みを取っています。

また、こうした基準に達し、証券取引所から承認を受けて売買取引が行える株式については、その株式を発行する会社に対して、会社の財務状態などの情報を開示することを義務付けており、この情報は投資家などに広く公開され、市場に対する透明性を促すように取り決めがされているのです。

このように、市場取引では大勢の投資家などが、大量の注文が行えるルール付けを行い、これによって市場を形成するとともに、その取引が公平に行えるように配慮がなされているのです。